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<世界禁煙デー2021>

毎年5月31日は世界禁煙デー、その後の1週間は禁煙週間です。

これまでの世界禁煙デーについての記事も是非お読みください。

今年の世界禁煙デーのテーマは「たばこの健康影響を知ろう!~新型コロナウイルス感染症とたばこの関係~」です。 

日本禁煙学会では新型コロナウィルス感染症と喫煙の関係について下記のように発表しています。

● 喫煙は新型コロナ感染症の感染リスクを高め死亡の大きな原因になります

① マスクを外し、狭い喫煙室に入り、きたない手でタバコを吸うと、感染リスクが高まります。

② 喫煙者では重症化・死亡リスクが2倍です。

③ 喫煙は、がん、心臓病、脳卒中、慢性閉塞性肺疾患、糖尿病の原因です。 新型コロナ感染症はこれらの病気で重症化します。

④ 以上の原因によって、タバコは医療に大きな負担をかけます。 禁煙で医療への過大な負担を減らしましょう。

●タバコは日本と世界の医療を大きく圧迫しています

① 日本の死亡の10%、世界の死亡の14%はタバコが原因です(厚生労働省・WHO)。

② タバコによる病気に高額な医療費が投入されています。

③ 禁煙でタバコによる病気が減れば、より良い感染症対策が可能です。

●禁煙のメリットはたくさんあります

① 禁煙すると、家族や同僚の受動喫煙がなくなります。 日本では毎年1万5千人以上が受動喫煙で死亡しています。(厚生労働省)

喫煙者はワクチン接種でできる抗体の量が半分です(Kennedy NA ら Gut 2021)。 禁煙でワクチンの効果が高まります

③ 喫煙はメンタルヘルスの不調をもたらします。

 長野県内、松本市内でも新型コロナウィルス感染症は減る気配が見えません。集団での飲食、マスクをしない状態での会話、密室内での多人数での会合など、今まで通りの感染予防対策は、ワクチン接種をおこなったとしてもしばらくの間(どのくらい続くのか見当もつきません)必要です。

 困難な状況に立ち向かうために、ぜひ禁煙しましょう。