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<夏かぜ>

一般的なウィルスは寒冷・乾燥を好みますので、かぜは冬に流行るのが普通です。

それに対して、高温・多湿を好むウィルスもあり、梅雨時から夏にかけて活動性が増し、これが夏風邪の原因となります。

手足口病やプール熱(咽頭結膜熱)、ヘルパンギーナが有名です。高熱、のどの痛み、咳、嘔吐、下痢、目やに、発疹などの症状が有ります。いずれもお子さんに多い疾患ですが、大人でもかかる方がいます。

ヘルパンギーナは喉の痛みが強いために水分を取ることもできなくなり脱水をきたしやすいので、注意が必要です。

夏風邪のウィルスに対する有効な薬は有りません。これらのウィルスを退治するには、自分の持っている免疫力を高めて体の中からウィルスが排除されるのを待つしかありません。安静を保ち、栄養と水分を補給し無理をしないことです。

医療機関を受診した時に処方される咳止めや解熱剤はその時の症状を緩和するための薬です。飲まないほうが良い方もいますので、よく相談の上処方していただいてください。ウィルス感染に抗生物質は効果はありません。