トップ > 院長のひとりごと > 山の上の診療所

山の上の診療所

昨日は第2土曜日で休診日でしたので、信州大学医学部山岳部でやっている常念診療所に登ってきて一泊し、先ほど帰ってきました。

常念診療所は信大医学部関係者が自分の行ける時に登山し、ボランティアで診療行為をおこなっています。

私も可能な限り毎年1回は行くことにしていて、今年も参加させていただきました。

昨年は大雨の中の登山でしたが、今年は物凄くいい天気で大変暑い登山でした。

登山の途中で信州大学呼吸器感染症アレルギー内科の花岡教授にお会いしました。花岡教授も何度も診療所のボランティアをされており、本日も常念診療所に泊まるとのことでしたので、一緒に登らせていただきました。

常念小屋に到着した時は奥の槍ヶ岳がとても近くに見え、たいへん美しい景色が見られました。

昨日は土曜日でしたので、小屋は多くの登山客で賑わっていて大変な混雑でした。診療所には膝痛や頭痛などで数名患者さんが受診しましたが重症な患者さんはいらっしゃらず、ホッとしました。皆さん元気に下山されたことと思います。

山の上では限られた範囲でしか診療が出来ません。数年前に登った時には滑落などでヘリコプターを要請したことも有りました。怪我や病気をしてしまうと、誰もが嫌な気分になりますから、楽しみながら、注意深く登山をお願いします。登山される方は、体調万全で、無理の無い計画で楽しんで下さい。

どんなに計画を立てていても突然体調不良や、都合が悪くなることもあるかと思いますが、そんな時にはやめる勇気も大事です。山は、いつまでもそこにあり続けますから、登るチャンスは何度でも訪れることと思います。

雲海の上の御来光は綺麗で、感動しました。