トップ » 院長のひとりごと » <新しい舌下免疫療法の薬>

<新しい舌下免疫療法の薬>

舌下免疫療法はアレルギーの原因であるアレルゲンを少量から投与することで、体をアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげる治療法です。

スギ花粉症に対する舌下免疫療法は平成26年保険承認が得られました。必要な講習を受講し、テストに合格した医師のみが処方できる治療法です。

これまでは冷蔵保存の必要な液体製剤(シダトレン)しか有りませんでしたが、昨年室温保存のできる舌下錠(シダキュア)が発売されました。今年5月から長期投与ができるようになりましたので、これからは錠剤が中心になると思います。ただし、これまで液体製剤で治療していた患者さんが切り替える場合にはもう一度初めから(少量から漸増する)やり直しになります。

スギ花粉症に対する舌下免疫療法はスギ花粉症以外のアレルギー疾患には効果が有りません。血液検査などでスギ花粉症と診断された方が治療を受けることが出来ます。

治療に際して、スギ花粉が飛散していない時期(6月以降が目安です)に医療機関で初回投与をおこない、副作用の無いことを確認し(30分くらいクリニックにいて頂きます)、舌下錠の場合は2日目からは自宅で舌下し、1週間低用量から始めて、2週目以降増量し、その後同じ量を毎日3~5年継続して服用していきます。

治療を受ける際の心構えとして

・スギ花粉が飛散していない時期も含め、長期間の治療を受けられる

・舌下錠を服用(舌の下に1分間保持)を毎日継続できる。舌下後5分間はうがいや飲食は出来ません。内服後2時間程度は激しい運動、入浴は避けてください

・少なくとも1か月に1度受診することができる。

・すべての患者さんに効果を示すわけではないことが理解できる。

・効果があって終了した場合でも、その後効果が弱くなる可能性があります。

・アナフィラキシーなどの副作用が起こる恐れがあることが理解でき、副作用が起きた時の対応ができる。

今年もスギ花粉が飛散し終わる6月ごろから治療が始められると思います。

上記のことをご理解いただき、ご興味のある方、あるいは治療をご希望の方はお気軽にクリニックにお問い合わせください。

当院では小児に対する舌下免疫療法はおこなっておりません。大変申し訳ありませんが、小児科にご相談ください。